発達障害(神経発達症)を知ろう

●発達神経症について知ることは、子どもだけではなく自分について知ることにも繋がります。

越谷 親子の学びサークル「ひみつきち」代表の根岸ちさとさんからご依頼を受け、講演会をさせていただきました。

会場とオンラインの方と、合わせて20名近い方にご参加いただきました。

「当事者や、その家族だけが知っているだけではダメだと思うんです。もっと、周りの人たちが知っていかないと、生きやすい世の中にならないと思って。なので、もっともっといろんな方に知ってもらいたいんです!」

この根岸さんの思いに、大変賛同し感動しました。

人は、知らないからこそ漠然とした不安に駆られます。知ることで安心する、納得することが多々あります。

発達障害、グレーゾーン。この言葉を抜きにして、子どもたちや社会をみることは難しくなりました。

決して他人事ではない、発達の凹凸。誰にでもあることであり、その凹凸の強弱で、そして環境で、生き辛さの感じ方が違ってきます。

たとえ凹凸が強く出ていても、環境が本人に適していれば、生き辛さの感じ方は弱かったりもします。

環境に大きく左右されるのが、発達障害、グレーゾーンの大きな特徴でもあります。

「 自分理解は他者理解」

講座でも研修でも、このような講演会でも、もともとの受けるきっかけは子どものことや周りのことからであっても、気がつくと自分のこととして考えていたりします。

そのようになると、腑に落ちる速度が加速します。

参加してくださった方のご感想を一部ご紹介します。

●とても分かり易くて発達障害の子供達のことがわかりました。ほとんどの人がグレーだと思えば、自分や子供の欠点も許せる気がしました。

 

個性だと思えば、日々のイライラが減りそうです。生きにくさを感じた時は受診してみようと思いました。

●講座に参加させてもらって良かったです。凸凹さんの特性を知ることができて、やっぱり相手を理解しようと思うことが大切なんだと思いました。

 

●まず発達障害の種類の多さにビックリしました。発達障害と聞くとなんだかごく一部の人で稀な感じに思っていたのですが、とても身近に感じました。参加して良かったなぁと思いました。

グレーゾーン、私も誰でもあてはまるよなぁ、って思ったり、お医者さんの『診断』はお守りがわりか…なるほど…と思ったり。刺激的な内容がたくさんでした。

先生みたいなポジティブシンキング?陽キャ?な方がたくさんいる世界が理想ですが、やはり内に引きこもって不安になったり解決できない親御さんもたくさんいらっしゃるでしょうから、どうにかして『共有』できる場があればいいなぁと思いました。

それをオープンに受け入れてくれる世の中、日本になるといいですね!

 

●たくさんうなずいて勉強になりました!また機会がありましたらよろしくお願いいたします!今回発達障害について知ることができて、とても勉強になりました。

息子は 3 歳でまだ落ち着きがなく、多動に分類されるのではないか。と心配をしています。多動は少しずつ落ち着くというお話があったので、見守っていきたいと思いました。

学習障害がある人の文字の見え方や迷路を使って、やりづらさのなかでもこんなにも頑張っているというのも知れてよかったです。

どうしても、ちゃんとやりなさい、普通はできるでしょ。などの声掛けをしてしまいがちでしたが、出来ている事があたりまえではなく、努力の上に成功があったり、自分と違う見え方の中でやり遂げようとしていたりすることもあるんだと気付かされました。

これは学習障害だけではなく、3 歳育児中の私にとても刺さりました。私達ができる普通は長い年月かけてやってきたことで、まだ 3 歳の息子は精一杯頑張ってできる事が増えているん
だなと思いました。

だんだんとできる事が当たり前になっていた事が出来ないことがあると、どうしても怒ってしまっていましたが、毎回集中してやり続けられるわけでもなく、子供ながらに努力した結果なんだなと思うと、もっともっと褒めて頑張ったこと、できた事に目を向けなくては行けないと思いました。

発達障害や学習障害は今度の成長過程でわかることもあるかもしれません。生きづらさをどうサポートしてあげればいいのか、親や周りの理解が大切だと知れたので、今後の成長を見
守っていきたいです。

得意不得意を理解することが大切、自尊心を高めてあげることが大切なのは、皆に共通して言える事ですよね

我が子が普通なのか、たまに心配になりますが、そもそも普通とは何なのか。これから発達障害の子ども達が多くなれば、世の中、逆転します。

我が子を守るため、我が子を取り巻く子ども達を理解するため、大人も子どもと一緒に、勉強しなくてはですね

とても学びの多い勉強会でした。ありがとうございました。

●先日は有意義なお時間をありがとうございました。

私は現在小学 1 年生の息子の ADHD を疑いながら、二児の子育てに奮闘しております。時間を見つけては、ネットで発達障害に関する記事を読んだり、育児本を読んで、今までの子
ども達に対する自分の行動に後悔を重ねて…という繰り返しをしです。

今回オンラインではありましたが、顔が見える相手から情報を聞けるというのは、本を読んだりするのとは全く違ったものがあり、自分自身の心に届きやすかったです。

また、奥田先生のお人柄、経験談やユーモアを交えてお話しして下さったのが、親近感が持てたり、問題点に対してのネガティブさが薄れた気がします。

自分はどんな凹凸があり、そして、生きやすい環境に身を置いているだろうかと考えてみると、自分の生き方も変わってきます。

自分と他人は違う…わかってはいても、人は大多数の人が言っている意見や行動を基準としていきます。

また、自分の意見と違うときに、不快感を感じたりします。

枠があることで、自分を必死に守っています。

しかし、その枠が自分を苦しめていることも多くあります。

いろんな考え方、見え方があることを知る。

当たり前なんてないわけです。

自分のことを振り返る、知ろうとし始めると、不思議なことに他者理解が進むんです。

相手を理解することは、どんな相手でもできませんが、「理解しよう」とすることはできます。

私は、それが「寄り添い」だと思っています。

自分の特性、行動や思考のパターンを知っていくと、相手は、本当に自分とは違う人間なのだなということが腑に落ちていきます。

コミュニケーションにおいて、本当に必要な前提です。

発達障害のある方の行動や思考パターンは、大多数の方の知っているパターンとはかけ離れていることがあるかと思います。

でも、相手を知ろうとすることで、そこから今まで見えなかったこと、気づいていなかったことがわかってきます。

そのことが、自分自身の生きやすさにも繋がってきます。

「 知ること」 を大切に思う方がこれからもどんどん増えていくことを願っています。